住友林業(東京都千代田区)と京都大学(京都市)は、国際宇宙ステーション(ISS)での「木材の宇宙曝露実験」を開始した。12月から約半年間、実験を行う。
2者は、2020年4月に「宇宙における樹木育成・木材利用に関する基礎的研究」に共同であたる研究契約を締結し、2023年に木造人工衛星(LignoSat)の打ち上げを目指す「宇宙木材プロジェクト(LignoStella Project)」を開始。今回の実験は同プロジェクトの一環となる。木造人工衛星を投入するのは高度400km前後の地球低軌道なだけではなく様々な材料が劣化する極限環境であるため、宇宙曝露前後の木材の微細構造の変化などを定量的に分析し、劣化メカニズムを解析する。また、同実験を通じて高機能な木材の開発に繋げ、地球での利用拡大に応用していく。
LignoStella(リグノステラ)とLignoSat(リグノサット)は、それぞれLigno(木)と Stella(星)、Lignoと 人工衛星(Satellite)からなる造語。
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