昨今の屋根断熱ブームに伴い、屋根や小屋裏での夏型結露が増えている。その対策として注目されるのがセルロースファイバーとMDF。前者についてデコスの田所憲一さん、後者について大建工業の大場正一さんに聞いた。
昨今、屋根断熱が急増している。一方で屋根通気などのセオリーが確立していないため、内部結露の被害が増えている。なかでも目立つのが、冷房で冷やされた室内や小屋裏で起こる夏型結露だ。夏型結露対策として注目されているのがセルロースファイバーだ。この断熱材は吸放湿性(調湿性)を備えているため、1年を通じて安定した湿度環境を保つことができる。同じく周囲の湿度により水蒸気の通しやすさを変化させる可変透湿シートも注目されている。
これらは夏型結露対策となり得るのか。8月上旬の埼玉県熊谷市のアメダスデータによるシミュレーションを見てみる。使用ソフトは熱と湿度の非定常解析が同時にできるWUFIだ。セルロースファイバーは防湿層なし、グラスウールは可変透湿シートと防湿気密シートの2つの仕様で検討した・・・・・
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続きは、『新建ハウジング別冊・ワンテーママガジン/暮らしをアップデートする 高性能住宅 P.74~』(2021年3月30日発行)に掲載しています。
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