フォーセンス(東京都千代田区)は9月1日、災害・停電時に一般的に流通しているHV車、PHV車、発電機からの電源を使用することで、室内に設定した5系統への電気供給を可能にする電気供給システム「そなえるでんき」を、全国の工務店へ一般販売すると発表した。
「そなえるでんき」は2020年8月の発売以来、ネットワークの加盟工務店に限定して販売してきたが、採用した多くの工務店から好評だったことから、今回、加盟店以外の工務店への一般販売を開始した。特に災害を経験している地域の工務店の採用率は高く、千葉県では「そなえるでんき」を標準仕様にしている加盟工務店もあるという。「システムと配線代や電気工事費を含めても20万円台で設置できるというコストパフォーマンスの高さが支持を得ている理由の一つ」と同社の辰田敏明さんは話す。これまで価格が高く停電時の電力供給システムの導入をあきらめていたという施主からも喜ばれているという。同社は今後、災害時でも安心して住める「災害に強い住宅」の全国への普及・促進を一層図りたいとしている。
「そなえるでんき」は、HV車などから確保した電源を屋外電源入力ボックスに接続することで、照明や冷蔵庫での食材保存、TV・Wi-Fi・携帯電話などの情報源の確保が可能となるというもの。災害時は自動切り替えで電気が供給されるため、長時間の停電でも安心して住むことができるシステムとなっている。
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