旭化成ホームズ(東京都千代田区)は、2019年に参加した国際的なイニシアチブ「RE100」の目標達成時期について、当初2038年としていたが、これを大幅に短縮し、2025年までに達成する見込みであると発表した。
同社では、グループ会社が運営する電力小売り事業「へーベル電気」を通じて、太陽光発電システムを搭載したヘーベルハウス・へーベルメゾンオーナーから、卒FITを迎えた電力を買い取り、自社の事業活動で消費する電力に充当するスキームで、RE100の目標達成を目指している。これまでの活動で、当初想定していた割合を大幅に超える4割超のオーナーがへーベル電気への売電契約を締結しているといい、その結果、予定していた達成年の前倒しが実現したという。
また同社では、今後、低圧一括受電方式を採用した独自のZEH-M賃貸住宅「Ecoレジグリッド」を本格的に展開していく予定。「Ecoレジグリッド」は、ZEH-M要件を満たす賃貸住宅「へーベルメゾン」の建築主から同社が30年間屋根などを賃借し、太陽光発電設備と蓄電池を設置のうえ所有・管理。そして「へーベル電気」を通じて入居者に販売し、余剰電力は同社を含むグループ会社の事業活動に活用するシステム。それにより、入居者の環境貢献意識を高めると同時に、電力の地産地消を促す。また、将来的には一般社会へのグリーンエネルギー供給を目指していく。
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