新建ハウジングが運営する工務店向けオンライスクールサイト「チカラボ」から、工務店の経営者や実務者に役立つ記事をお届けします。
今回は、青木隆行さんの「工務店リアル経営」ルームからの記事です。
株式会社ソルト(SOLT.)代表取締役。経営アドバイザー/MBA。1972年・山口県防府市生まれ。2002年~2019年まで、株式会社銘建(MEIKEN)代表取締役。さくら銀行(現三井住友銀行)を経て、家業であった工務店を事業承継。銘建では、『ライフスタイル型工務店』『一気通貫経営』を提唱。事業規模を2.7億円から23億円へ拡大。2016年より多角化(機能回復型デイサービス・不動産賃貸・民泊・食品物販)展開。2019年M&Aにより事業譲渡。現在は多角化した会社を経営しながら、経営アドバイザーとして全国の工務店・中小企業への支援を行っている。
[第7回] デジタル化を進める上で最初に考えるべきこと
ソルト(SOLT.)の青木隆行です。住宅業界でもコロナの感染拡大からデジタル化が一気に進んだ感があります。ZOOMでの打合せが一般化し、建築業界にもYoutuberが続々と生まれてきています。デジタル化を通じて大きく業績を伸ばした工務店をよく耳にするようにもなりました。
しかしデジタル化と言っても下図にあるようにジャンルは様々であり、工務店がYoutubeを始めることもデジタル化のほんの一部です。Youtubeのように表出化している事はほんの一部で、本当の意味でのデジタル化は水面下で大きく動いており、これからより一層本格化すると思います。
大きく分けてデジタル化はマーケティングと業務効率化の2領域から成ります。そしてこれらは項目ごとに細分化され、高い専門性を求められる部分も多いです。
以前は、例えば広告代理店がディレクター役になりホームページ制作や各種コンテンツの提案・推進をしていたのではないでしょうか。しかしこの状態では外注業者のやりたいことが優先され、目的と手法のミスマッチやコストパフォーマンスに問題が出る事が多くなります。さらに中小企業のなかには社内にデジタルの事が分かる社員がほとんどおらず、「デジタルを活用したマーケティングや基幹システムの構築」という重要な事柄を、外注業者に丸投げしてしまうというケースすら散見されます。「よく分からないから外注業者の言う事を聞いてやってみたけど、デジタル化はうまいこと進まないな~」という経営者の声を時折耳にしますが、これは非常にリスクの高い事をしていると理解してください…
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