GA technologies(東京都港区)が運営する不動産テック総合サービス「RENOSY」はこのほど、東京23区在住で未就学の子供がいる世帯年収1000万円以上の家庭を対象に、「資産形成と住まい」の意識調査を実施し、その結果を発表した。
人生三大資金(老後資金・教育資金・住宅資金)の検討状況を尋ねたところ、老後資金は62.9%、教育資金は73.1%が「検討している」と回答。一方、住宅資金については「検討している」とした割合が57.6%にとどまり、「検討していない」とした人が27.1%と、他の資金と比べ最も多かった。「検討する予定だがまだ検討していない」(15.3%)と合わせると、約4割が住宅資金について未検討であることがわかった。
住宅資金を検討していない理由としては「十分な知識がない」(27%)との回答が最多。次いで「預貯金のみで十分と考えているから」(22.3%)となった。「既に購入済み」や「ローン返済の見通しが立っているため」など、“既に購入したのでもう検討していない”という意見も見られた。
人生三大資金について「検討している」と答えた人に具体的な準備金額を尋ねたところ、最も高額だったのが住宅資金で、平均「2119万円」となった。老後資金は平均「1984万円」、教育資金は平均「1184万円」だった。
住宅資金について検討している人の傾向を探るため、住宅資金の検討者と非検討者にマイホームに関する質問を実施。現在、購入した物件に住んでいる人に、『マイホームの現在の査定額を常に把握しておきたいか』尋ねたところ、住宅資金検討者では62.5%が「そう思う」と回答。一方、非検討者では「そう思う」の割合が32.6%にとどまった。
『マイホームの売り時をAIがシミュレーションしてくれるとしたら、興味があるか』との問いに対しては、住宅資金検討者では61%が「そう思う」と回答したのに対し、非検討者では30.5%だった。『マイホームの査定額をAIが算出してくれるとして、その査定額によっては予定外の売却を検討するか』との問いに対しては、住宅資金検討者では40.1%が「そう思う」と回答したのに対し、非検討者では17.4%だった。住宅資金検討者は、非検討者に比べて、住まいの資産価値や売り時に関する興味・関心が高いことが伺える結果となった。
調査期間は7月19日~21日。回答者数は、25歳~45歳の男女550人。
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