東急(東京都渋谷区)は、再生建築研究所(東京都渋谷区)と業務提携を行い、東急線沿線エリアの老朽化物件に対し、再生建築研究所の建築手法「再生建築」を用いた老朽化物件の再生事業に取り組んでいく。
同提携により、東急線沿線エリアの空き家問題、緊急輸送道路沿いの耐震化問題、違法建築物件問題など老朽化物件が抱えるさまざまな課題を再生事業で解決するとともに、歴史的な建物やポテンシャルある既存の建物を生かしたサステナブルな街づくりを目指す。
「再生建築」は、既存躯体を利用することで、老朽化物件再生で課題となる建て替えコストを大幅に低減。解体工事や新規の躯体工事を行う必要がなく、工期も短縮できる。設備・内外装を新築同等に更新することも可能で、条件によって入居者がいる状態でも再生できるという。
両社はこれまで、「検査済証未取得の4棟の違法建築群を60年ぶりに検査済証を取得した複合施設」や「旧耐震の倉庫・事務所ビルの耐震補強を見直し、渋谷随一のインキュベーションオフィスに」した事例など、4件の協業実績がある。
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