木造住宅の耐久性を高めるためには高性能な外皮とともに雨漏りと内部結露、シロアリ対策が欠かせない。「3代にわたって暮らせる家」を目指す、佐藤工務店の取り組みについて、同社代表の佐藤喜夫さんを取材した。
佐藤工務店では全棟長期優良住宅の認定を取り、耐震等級3、断熱はG2以上を基本としている。加えて雨漏りや内部結露、シロアリ対策にも力を入れている。
内部結露の原因の1つが軸組や基礎を乾燥させること。同社では建て方直後に軸組を養生シートで包み、雨に濡らさないようにしている。同様に基礎コンクリートは現場で乾燥を促進する。1階の床合板はすぐには張らず、透湿防水シートを張り終えるまで仮置きで作業する。床下の通風を取って基礎を乾燥させ、引き渡し後の余剰水の放散量を減らすのが目的だ。
防蟻処理はアメリカカンザイシロアリ対策のために軸組全体にホウ酸を散布している。このシロアリは高いところからも建物に侵入する。乾燥した材を好むため大きな被害となりやすい。同社では防蟻処理を工程に組み込みやすくするため、メーカーの講習を受けた社員大工がホウ酸を施工する。作業は半日程度で終わる。さらにシロアリの痕跡を定期点検で確認するセントリコンシステムも採用し、万全を期している・・・・・
【残り1601文字、写真46枚】
続きは、『新建ハウジング別冊・ワンテーママガジン/暮らしをアップデートする高性能住宅 P.53~』(2021年3月30日発行)に掲載しています。
※下記オレンジ色のバナーより購読申し込みをいただくと、すぐに電子媒体で続きをお読みいただけます。
新建ハウジングは郵送でお届けする新聞とともに電子版もお試しいただけます。
新建ハウジングとは
【関連記事】
・【松尾和也】幸せな家づくりの「三権分立」
・【森下誉樹】高性能化、高耐久化仕様のセオリーとは?
・【佐藤工務店】技術力磨き、地域でオンリーワンの存在
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。