公益財団法人 東日本不動産流通機構(東京都千代田区、通称:東日本レインズ)は2011年度の首都圏の不動産流通市場の動向をまとめた。
中古マンションの成約件数は2万9620件(前年度比▲1.1%)。2年連続で前年度を下回ったものの、前年度並みをキープした。
成約物件の1m2あたりの平均単価は38.66万円(同▲2.1%)で2年ぶりに下落した。なかでも東京都区部は同▲4.7%と大きな下落率に。成約物件価格は2516万円(同▲2.5%)で、東京都区部は同▲5.4%となった。
中古戸建てをみると、成約件数は1万766件(同1.5%増)で、東京都の都区部・多摩地域を除いて各都県・地域で増加した。
ただし、成約物件価格は2936万円(同▲2.4%下落)と2年ぶりに前年度を下回り、年度では初めて3000万円を切った。価格帯別では、2000万円未満の比率が拡大(34.6%→36.9%)し、3000万円以上1億円未満の各価格帯の比率が縮小(39.7%→37.2%)。
築年数は19.4年(同18.96年)で4年連続で上昇、古い物件へのシフトが進んでいることがわかった。
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