log build(ログビルド、神奈川県藤沢市)はこのほど、マイクロソフトコーポレーション(マイクロソフト社、米国ワシントン州)が提供する「Microsoft for Startups」に採択され協業を開始すると発表した。
「Microsoft for Startups」は、マイクロソフト社によるスタートアップ企業への支援プログラム。独自の革新的技術でソリューションが提供できるスタートアップ企業のみが厳正な審査のうえ通過できる。今後、Azureをはじめとしたマイクロソフト社が保有するテクノロジーへのアクセスに加え、同社のパートナーネットワークを活用した、事業拡大に適した専用のリソースが提供されるという。
同社は、ゼネコンから工務店まで幅広い企業でリモート施工管理を実現するためのサービス「Log System(ログシステム)」を開発。遠隔操作が可能なアバターロボット「Log Kun(ログくん)」によって、リアルタイムの現場状況を可視化し、現場管理のリモートワークを実現している。
また、360度カメラとスマホで現場情報をVR Photo化する、現場VR空間化アプリ「Log Walk」で、遠隔地からでもクラウド上の現場情報を可視化・共有を可能にした。VR化された建設現場を自由に動き回れるほか、過去状況の確認や指示出し、問題箇所の通知が可能。敷地調査から竣工までの全工程が、360度写真でクラウドに保存されるため、民法改正でより重要となった施工写真の記録に活用できる。建設に関わる外部パートナーの全員が、VR空間をリモートでチェック、遠隔管理することができる。同サービスで取得した現場情報をAI解析し、工事進捗率などが自動で分かる機能やVR空間での計測システムも提供予定。
今後のアップデートでは、スマホやPCを使用して職人とビデオミーティングできる「Log Meeting(仮)」(ログミーティング)を公開。より一層現場を可視化するプラットフォームを形成するとしている。
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