新建ハウジングが運営する工務店向けオンライスクールサイト「チカラボ」から、工務店の経営者や実務者に役立つ記事をお届けします。
今回は、Livearth(リヴアース)代表・大橋利紀さんの「スモールエクセレント工務店 地域工務店経営における「次世代経営戦略」~コロナ期とその後の世界を生き抜くために~」ルームからの記事です。
岐阜・愛知・三重を商圏に家づくりを手掛ける工務店、Livearth(リヴアース)の代表。2014年にドイツ・スイスにてエコロジー建築を学び、日本版のエコロジー住宅の模索を決意。2016年・自立循環型住宅研究会アワードにて最優秀賞受賞。2018年・新ブランドLivearth(リヴアース)立ち上げ。2019年・東京大学開催「パッシブ委員会シンポジウム」登壇、本質改善型リフォーム独立ブランド「リヴ・リノ」設立。2020年・新モデルハウスを着工。地域の風土を生かした普遍的なデザインと、「心地よさ」を見える化する高性能を兼ね備えた家づくりを理念としている。
Livearthリヴアースの大橋利紀です。
今回のテーマは「DXの役割と限界」について考察してみたいと思います。
日常に浸透するDX化
コロナ禍に入り早1年半が経ち、デジタルシフトが急激に進み私たちの生活は大きく変化しました。
特にリアルのエンタメ(ライブ、コンサート、映画、美術鑑賞など)は、8割減となり、倒産する企業も相次いでいます。その中で動画配信サービス( Netflixやアマゾンプライムビデオ、YouTubeなど )の急速な普及とコンテンツの充実が目まぐるしく、おそらく全ての世代において生活への影響が顕著であると思われます。手のひらに納まるスマホや家のテレビで膨大なコンテンツの中から自分の趣味嗜好に合ったものを選びジャストオンタイムで楽しむことが可能です。しかも低価格で。
「質量」と「複雑性」の不足
この状況下で感じる問題意識としては、「質量」と「複雑性」の不足があります。
デジタルコンテンツは、制約のある画角と解像度の中で存在し、良質なものほど洗練されシンプルです。特にYoutube動画の視聴数が伸びているものは、誰が見てもわかりやすい表現と内容です。この状況が悪い訳ではありませんが私も一利用者として、この質量のない体験になれすぎて何の疑問もなく満足してしまうことへの危機感があります…
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「スモールエクセレント工務店 地域工務店経営における「次世代経営戦略」~コロナ期とその後の世界を生き抜くために~」
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