断熱気密の施工に不慣れな施工者でも確実に性能が出せるのが外張り断熱だ。5〜7地域をカバーできるG2仕様の外張り断熱工法を題材に、計画から施工のポイントについて住まい環境プランニング代表の古川繁宏氏に聞いた。
ポイント1
外張り断熱の活用①断熱気密の連結しやすさを生かす
■外張り断熱は高断熱化に際して施工上の利点が多い。強みを意識してG2化を図りたい
■利点①:工場生産で性能が安定した発泡プラスチック系(発プラ系)断熱材を用いる
➡板状なので丸鋸で精度よく切れ、施工しやすい。(写真①)断熱欠損もひと目で分かり補修も容易
■利点②:充填断熱は柱・間柱などが邪魔になるが、外周部は凹凸が少ないため外壁のように断熱材を張れる。(写真②)
施工スピードが早く、気密性能も高めやすい
➡バルコニーや下屋などの凹凸がある部位も覆いやすく、断熱材を連結しやすい
ポイント2
外張り断熱の活用②工法特有の利点を生かす
◉ 外張り断熱は気密を確保しやすく、結露リスクも低い。この利点をフルに生かしたい
◉ 利点①透湿抵抗の高い発プラ系断熱材を外側に張るため室内側に防湿シートは不要
➡充填断熱の場合、防湿シートの施工精度が必要。外張り断熱なら防湿シートが不要・・・・・
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続きは、『新建ハウジング別冊・ワンテーママガジン 8月号/コロナで見えてきたスマートビルダー&スマートハウス』(2021年7月30日発行)P.75~に掲載しています。
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