脱炭素社会への動きが加速し、高断熱志向は強まる一方だ。差別化をふまえるとHEAT20のG2対応は必須といえる。高断熱住宅の計画から施工に至る豊富な経験をもつ、住まい環境プランニング代表の古川繁宏氏に、施工性とコスト性を重視したG2仕様の組み立て方について聞いた。
ポイント1
G2住宅がなぜ必要か
■2050年のCO2排出量46%削減に向けて有識者は省エネ基準の義務化とHEAT20・G2レベルへの基準引き上げを強く主張
■G1住宅で全館空調をするとCO2排出量は増加。局所暖房だとCO2は抑えられるがヒートショックのリスクが増す
■健康に暮らせる住まいで脱炭素社会に近づけるにはG2住宅が標準となる
ポイント2
G1とG2の違い①窓廻りの結露とコールドドラフトが軽減
■G1とG2は結露の程度や快適性、光熱費や工事費に差がある。特に窓の差は大きい
■ポイント①:5地域におけるG1の窓廻りはアルミ樹脂複合ないし樹脂サッシとLow-Eペアガラスの組み合わせ
➡両者ともコールドドラフトがある。前者は外気温-4℃・室内22℃で結露する
■ポイント②:5地域のG2の窓廻り仕様は樹脂サッシLow-Eトリプルガラスとなる
➡コールドドラフトはほぼ感じない。結露はするが窓の下端の隅にうっすら程度
【残り1264文字、写真8点、図表5点】
続きは、『新建ハウジング別冊・ワンテーママガジン/コロナで見えてきたスマートビルダー&スマートハウス』(2021年7月30日発行)P.70~74に掲載しています。
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