国土交通省は8月6日、全国56都市の3D都市モデルのオープンデータ化を完了したと発表した。2020 年度からスタートした「Project PLATEAU(プラトー)」の一環で、国交省は3月から、スマートシティをはじめとするまちづくりのデジタルトランスフォーメーションを進めることを目的に、現実の都市をサイバー空間に再現する3D 都市モデルの整備・活用・オープンデータ化を進めていた。同省では「官民の多様な領域でデータを活用することで、オープンイノベーションを創出し、まちづくり、防災、カーボンニュートラルなどの社会課題の解決に貢献していく」としている。
オープンデータ化が完了した56都市は公募で選定。面積約1万km2、建物約1千万棟のデータが、一般社団法人社会基盤情報流通推進協議会が運用する「G空間情報センター」でダウンロードできる。PLATEAUのオープンデータには政府標準利用規約、CCBY 4.0等のオープンライセンスが採用されており、クレジット表記すれば、データの複製、再配布、加工、商用利用等が可能。PLATEAUウェブサイト上ではデータ仕様を標準仕様書等のドキュメントとして公開している。
今年3月から公開を開始したPLATEAUのオープンデータを活用して、ローカル5G申請に必要な電波環境の解析など、既に多様な領域で新たなサービスやプロダクトが生まれている。国交省は今後、3D都市モデルの整備・活用・オープンデータ化のエコシステムを構築。効率的なデータ整備手法の確立、データ仕様の拡張、社会的要請の高いテーマや先進技術を取り込んだユースケースの開発等に取り組み、地方公共団体による3D 都市モデルの整備を支援するとしている。
〈PLATEAU オープンデータポータルサイト〉
▽G空間情報センター: https://www.geospatial.jp/ckan/dataset/plateau
▽56 都市属性リスト: https://gic-plateau.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/2020/attributedata.pdf
〈ライセンス〉
▽PLATEAU サイトポリシー: https://www.mlit.go.jp/plateau/site-policy/
〈各種ドキュメント〉
▽PLATEAU Libraries: https://www.mlit.go.jp/plateau/libraries/
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