楓工務店(奈良市、田尻忠義社長)では、コロナ禍の前から力を入れてきた動画を取り入れた新人・社員教育の仕組みやテレワークの体制が効果を発揮し、コロナ禍においても滞りなく事業を進めるための役に立っている。同社の取り組みは、人材を大切にしながら業務効率化、生産性向上を目指すウィズコロナ、アフターコロナの工務店経営にとってヒントになりそうだ。
新人が社員専用サイトで自社の「型」を身につける
8年前から全社員共通のシステムとして、教育に掛かる時間を減らすことや業務の標準化を図ることを目的にスタート。社内ルールや事業部ごとの仕事の進め方、社会人として知っておくべきマナーまでを動画や文章でマニュアル化したものを自社のクラウドに集約し、それを使い教育する仕組みを実践している。2019年度からは、新入社員専用の「スタートアップサイト」を自社のGoogleサイトに立ち上げた。
これは楓工務店の新入社員として身につけるべき共通の約100項目以上と、配属部署ごとに細分化された業務マニュアルがまとめられている。それぞれ数分の短い動画だ。画面を録画しながらパソコンを操作している様子を撮影する「キャプチャー録画」が収められており、それを視聴しながら学ぶ。
同社広報企画部の岩崎壮也さんは「当社には『足跡残し』という文化が根付いている。次の世代(後輩など)が仕事をする上で困ることがないよう、先輩や後輩に関わらずどんな些細なことでもマニュアルに残し、知識や事例、経験を体系化して組織に蓄積していくことが標準化されている」と述べる。・・・・・
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続きは、『新建ハウジング別冊・ワンテーママガジン/コロナで見えてきたスマートビルダー&スマートハウス』(2021年7月30日発行)に掲載しています。
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