新建ハウジングプラスワンの新連載を抜粋して紹介します。工務店次世代経営者が見すえる工務店業界の未来と自身の取り組みをインタビューするリレー連載。工務店による工務店のための全国組織・一般社団法人JBN・工務店サポートセンター(JBN/青木宏之理事長)内の若手経営者グループ「次世代の会」のメンバーを訪ねます。第1回は、「次世代の会」の紹介も兼ね、部会長を務める大和工務店社長の鈴木晴之さん(44)に、同会の役割と活動の方向性、工務店のあり方をお聞きしました。(文中敬称略)
Q
すべての業界に言えることですが、業界の活性化には次代を担う若い世代の活躍が不可欠です。工務店の業界団体であるJBNにおける「次世代の会」の役割は?
鈴木:活動の母体となっているJBNは、工務店が生き残っていくために、国の施策への対応力などを高めることを支援する組織として青木宏之理事長が立ち上げたものです。そのなかで「次世代の会」は、国や他の業界団体などとのつながりを構築する実務部隊としての役割を担っています。
12人からスタートした組織ですが、4年経った現在はメンバーも50人を超えるまでになりました。
工務店はレベル差が大きく、そのことが工務店業界全体として見るとマイナスに働く面も少なくありません。「次世代の会」のメンバーは、自身が工務店経営者として自分の会社のレベルを高めていくと同時に、工務店業界の先導役として業界全体でもレベルを高めていくにはどうしたらいいか、そんな問題意識を持って活動しています。
ただ、私たち若い工務店経営者はまだまだすべてを備えているわけではありません。情報を持ち寄り、いい工務店を目指して助け合っていくことが必要で、こちらも会の基本姿勢となっています。
JBN
JBNは「Japan Builders Network」の略。モデルは北米の工務店
の全国組織「NAHB」。一般社団法人工務店サポートセンターとの連携で、
技術面から経営面まで工務店の支援を幅広く行っている。
もともとは、全建連(全国中小建築工事業団体連合会)の工務店会員を対象に
2007年4月から活動を始めたが、今年1月からは全建連に加盟していない
工務店の参加も可能になった。現在、約2000社の工務店が加盟している
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