戸田建設(東京都中央区)と西松建設(東京都港区)は、共同で開発した二酸化炭素削減技術である低炭素型のコンクリート「スラグリートⓇ」を、国土交通省が運用している「新技術情報提供システム(NETIS)」に登録したと発表した(登録番号 :QS-210008-A)。
「スラグリートⓇ」は、製鉄所の副産物である高炉スラグ微粉末をセメントの代替材料として積極的に活用した低炭素型のコンクリート。コンクリート製造時における二酸化炭素の主たる排出源であるセメントの使用量を大幅に低減できるため、普通コンクリートと比較して二酸化炭素の排出量を60~70%削減できるという。コンクリートの流動性や圧送性など、フレッシュコンクリートとしての性状は一般的なレディーミクストコンクリートと同様で、普通コンクリートと同じく打設可能。マスコンクリートに同技術を使用することで、普通コンクリートと比較して温度ひび割れの低減効果が期待できるという。
同技術は、第三者機関の建設材料技術性能証明を取得しており、戸田建設が建設中の新TODAビル(東京都中央区)にも適用予定だという。2社は、2050年のカーボンニュートラル、脱炭素社会の実現に向けて、同技術を自社物件以外の構造物に対しても積極的に普及・展開していくとしている。
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