groove agent(ゼロリノベ、東京都港区)はこのほど、東京・神奈川・埼玉・千葉に住む20~50代の男女3000人を対象に実施した、購入を希望する住宅種別とリフォーム・リノベーションへの関心についての調査結果を発表した。将来購入したい住宅種別は、「新築戸建て」44.3%、「新築マンション」32.3%、「中古マンション」15.6%、「中古戸建て」7.8%となり、戸建て・マンション総合で「新築」が7割を占めた。中古物件を購入する場合、もっとも多かったのは「既にリフォーム・リノベーションが済んでいる物件を買いたい」で38.3%だった。一方、「業者によるリフォーム・リノベーション」は24.5%、「自身(DIY)でリフォーム・リノベーション」は9.8%で、自分の趣味に合わせたリフォーム・自由設計リノベーションに関心がある人は合わせて34.3%となり、リノベーションへの認知・関心はやや低い結果となった。
リフォーム・自由設計リノベーションにかけたい予算を聞いたところ、49.4%が「300万円未満」と回答。「500万円未満」が27.3%、「800万円未満」が7.2%、「1000万円未満」が7.6%、「それ以上」が8.5%だった。前設問でリフォーム・リノベ済みの物件を購入したい人が38.3%だったことから、自由設計リノベーションよりもリフォームで気になるところを綺麗にすればいいと考えている人が多いことがわかる。その一方、16.1%が800万円以上かけてオーダーメイド空間を実現している。
今回の調査では、日本の「新築神話」が根強いことがわかるものの、公益財団法人東日本不動産流通機構(レインズ)が7月19日に発表したレポート「首都圏不動産流通市場の動向(2021年04~06月)」では、中古マンションの成約件数が前年比プラス55.4%、中古戸建ての成約件数が前年度比プラス57.0%と、マンション・戸建てともに大幅増となった。いずれも四半期連続で前年同期を上回っており、中古市場は拡大を続けている。
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