岐阜県多治見市で注文住宅を手掛ける、ひかりハウジング(横田隆一社長)は、地域密着型の家づくりが強みだ。子育て世代のママの声を反映し、それを標準化した住宅が1つのブランドとして定着。オーナー(OB顧客)との絆、地元でのコミュニティー形成を軸に据えた広報戦略を展開する。生活者の声に徹底的に耳を傾け、寄り添う姿勢が地元で支持を集めている
入社4年目の新川光里さんは、営業課に所属し、広報・マーケティング担当者として、SNSの運用やイベントの企画立案・運営、顧客との関係構築など、幅広い業務を担う。新川さんは「メディア戦略的な広報という立ち位置よりも、どちらかというと、地域やオーナーとより深い関係を構築していくための旗振り役です」と自身の役割について説明する。
同社の理念は「関わる全ての人を『身内』と思う家づくり」。新川さんは「当社では、顧客の家づくりをする、という感覚より、もう一歩ぐっと踏み込んで『自分の家族のために建てる家』だと思って取り組んでいる。そんな会社の姿勢に自分自身も強く惹かれた面はあります」と語る。
ママの声に寄り添う
定量的なデータだけに頼らず、生活者1人1人の声に耳を傾けて寄り添うのが同社の家づくりの特徴だ。新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化する前まで取り組んでいた「ママ座談会」では、オーナーの子育て世代のママに、半年に1回のペースで自社のショールームに集まってもらい、家づくりに対する率直な感想や住み心地などについて聞いていた。その場には保育士が常駐し、子どもを預けて、ママが参加しやすい環境も整えた。
新川さんは「実際に家を建てたママさんの生の声を聞くことで、社内だけでは気づけないことを知ることができる」とし、「例えばオーナーが『担当スタッフが親身になって話を聞いてくれた』と言った声や『庭を大きく取ればよかった』など、率直な意見をいただき、家づくりに反映させることができています」と話す。…
【残り1265文字、写真7枚】
続きは、『新建ハウジング別冊・ワンテーママガジン/工務店ならではの広報&ブランディング』(2021年5月10日発行)に掲載しています。
※下記オレンジ色の試読バナーよりお申し込みいただくと、すぐに電子媒体で続きをお読みいただけます。
新建ハウジングは郵送でお届けする新聞とともに電子版もお試しいただけます。
新建ハウジングとは
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。