工務店の成功がわかりづらい時代に…
司会:大阪っぽいですね。笑
ということで、最後のところ、残り少なくなってきていますから。業界のタブーに触れるっていうところがあったんですよね。業界に皆さん自身が身を置いている身分として、普段言っているけど、どこまで言っていいかなみたいなので。
デザイナーズハウス系のすごい大きなところがある大きな会社に買収されちゃったじゃんみたいなのがこの間あったりだとか。エンドユーザーにはそれ一切触れずにそのまま出ているけどいいの?とか。あれも、リクルートさんの雑誌とかみているとそのままになっているじゃないですか。それ…
林:どう思いますか。
一同:笑
加賀爪:極端にあの人ああいう勘が悪いの。笑
乃村:それでたちも悪い。笑
司会:いや、結構業界の再編みたいなの起きてきているじゃないですか。M&Aじゃないですけど、この間、新潟の夢ハウスさんが新潟でありましたけど。
林:ありましたね。
司会:本当に、タブーが変わっていく過程の中で、色々。
加賀爪:タブーじゃないけど、よく最近議論していたのが、さっきの例の会社さんもあったんですけど、あるコンサル会社とか、フランチャイズとか、ここが成功事例なんですって言っているような会社さんも、本質が見抜けていない感。
一同:あー。
加賀爪:これ、全員頷きますよね。今のところ長野の真上さんとか、あそこはこうだと思うんだよねっていう。実はこれ7、8年くらい前から。いつもです。
林:すごいよね。当たっているんだよね。
加賀爪:持論があるんですよ、経営者としての持論があって。ああ見えている会社なんですけど、ああいうところに困るんじゃないかなって、要は別に貶すわけじゃないですよ。足元のバタつきが見えないじゃないですか。そういうことをよくお聞きしていて。
僕も10年お付き合いしていて、10年間聞いていると答え合わせができてくるじゃないですか。だから最近本当わかっているなこの人、と。
司会:最初お付き合いされますもんね、そういう会社さんと。FCとかVCみたいなところとお付き合いしてみて、その上でまぁこのくらいだったなとか。
青栁:いやまぁ、それは…
一同:笑
司会:そりゃ、大きな声では言わないでしょうけど。悪口は絶対言わないじゃないですか。
一同:笑
乃村:歯切れわる。笑
加賀爪:思うのは、そういう工務店さんとしてこういうことで成功しているよねっていう会社さんが、本当に成功しているかどうかって見えないじゃないですか。もっと複雑化してくるのは、さっきの見える今月の反響が何件とか見える今月の受注が何件とかじゃなくて、インナーマッスル的なものっていうのはより見えなくなって、多分それが企業の強さになってくるから。成功している会社がわかりにくい時代になったよねっていう。
建築業界を食い物にしたコンサル会社
司会:これ聞いてみたかったのは、皆さんそれぞれがFC、VC、サービスだったり工務店さん向けにご提供されているじゃないですか。ビルダーさんにご提供されていて、そのビルダーさんに向けて刺さるような見せ方をして行った方がモノとかサービスが売れていくじゃないですか。業界全体としては、エンドユーザーを見なければ、売れなければ意味がないじゃないですか。でもこれやっておけば売れるよっていう出し方をすると、いざ建築業界の皆さんって結構勘が悪くて全然反応してくれなかったりするじゃないですか。どっちで行きますか?
林:笑
加賀爪:僕らの答えは全部一緒ですよ。
司会:一緒?
乃村:哲平が、じゃあお願いします。
林:さっきのタブーに戻るのですが、僕はこの業界で一番違和感を感じたのは、コンサル会社の多さなんですよね。で、必ず住宅会社さんは何かしらのリソースを導入されている。言い方が難しいですけど。
一同:笑
林:で、やっぱり自分でもそれが…もともと僕、東京の代理店で、扱っている商材もファッションとかエンタメだったので、全くの無知だったし一回自分でさらってみたんですけど、調べれば調べるほどわかんないんですよ。なんでなんだろう?って。なんかそこが、ブラックボックスな気がしてやまないですよね。僕はいくら叩かれても構わないんですけど、そのブラックボックスは…
加賀爪:僕でも哲平くんから聞いた話ですけどね。笑
要は、BtoB商材を売っている会社もその商品が売れさえすれば、例えばそのコンサル会社もそのコンサルさえ、別にその向こうの会社がどうなってもいいっていうのはダメなんだけど、でも自分が利益あげたい。会社に利益残すっていうのが重要じゃないですか。それが多分ずっと15年20年、どの業界でも情報革命が起きていなかった時代は情報弱者が食い物にされるので。そういう原理で来たじゃないですか、本当コロナもひっくるめて、孫さんもひっくるめて革命後の今、革命最中の今で言ったら多分それは絶対にダメ。で、かつそれは必ず罰せられるし、必ず落ち目になっていくというか。
だから、ライフレーベルとかドライブ見ていても違うと思うのは、加盟店さんを選んでいるよね。昔はフランチャイズって何店舗でも、営業のシーンからしたら入って欲しいけど、入って一緒に理念共有してしかも自分たちがいいと思っている商品を建てていって儲かっていってくれるまでないと、意味ないよね、っていうとこが滲み出ている。おこっているとかそういうのって。
林:1個だけでも、プレイングをして欲しいんですよ。僕は、コンサルティングでもなんでもいいんですけど、自分でプレイヤーとしてやってほしい。そしてプレイヤーとしてやった成功結果をやって欲しいんですよ。やったことないのに、この人のこれがこうでっせっていうやり方に対してすごくずっと違和感がやっぱあるんですよね。
加賀爪:本来は、聞く側の工務店がわが知識つけてそれを理解せなあかんけどな。そんな絵空事に、舞い上がらされてたらあかんよねっていう。
実際に頼んで湧いた根拠への疑問。求められる経営者のリテラシー
林:初め知らなかったから、11年前ベツダイに入社した当初、実は代表と一緒にお願いしたんですよ、ある会社に。
乃村:え?笑
一同:笑
林:まぁ、お願いしたんですよ。そしてやっぱ月20万とかでしたね。当時僕ら常に資金繰りがやばかったので、20万ですら結構…まぁちょっと1回やってみましょうかってやって来て、言っていること案の定、はぁ?って感じで。
一同:笑
加賀爪:今のはぁ?だけ切り取ってサムネにしたい。笑
司会:今もある会社?
林:もちろん。あります。
乃村:どこにある会社?
一同:笑
林:もっというと、場所すらわかんないです。笑
一同:笑
司会:コンサルティングの会社、っていうことですもんね、ある程度限定されちゃいますけど。
林:もちろんね、会社全体というよりは結局コンサル会社さんってそのコンサルされる講師の方によっても変わってくるし。わかるんですけど。なんかこう、想像通りだったんですよ。こういうこと言ってこなければいいなーって。自分が元々不安がりというか、怪しがりなので、想像通りだったので単月でこれじゃないですねって。結局ああいうことですねって。で、その持たれているコンテンツとかみてもああいうことかああいうことか、ああ、そうかそうかいらないですねって結論になって、パーっと見渡したときになんか多くないか?って思ったんですよね、そういうものが。
要は今はスタートアップとかベンチャーが流行って来たのでエビデンスって言葉があるじゃないですか。何を根拠にこれがいいと思っているんだろうなっていう疑問がすごい湧いたんです。
でも、ある種こういう自分を表裏するわけじゃないですけど、ある団体に行ったときにわかったのは、なるほどなって。要はこういうところに対して、思いとかすがりがないと経営者はきついんだなっていうのがすごく感じたんですよ。これむちゃくちゃ正しいなっていうのを、要はそれみたいなものをうまく利用してやっている表裏みたいな、結構際どいものがあるから、やっぱこのブラックボックスは大きいなと思いましたね。
加賀爪:戦国時代の武将が絶対に参る神社みたいな。笑
一同:笑
司会:わかりやすいような。笑
加賀爪:どれだけ鍛えてもそこでこう、数珠はめるみたいな。大事は大事なんですけど。
林:不動産も施工部も、大きな業界って多いじゃないですか。
乃村:他の業界に比べて経営者の学力、センス、経営能力、あらゆる面に置いて、扱う商品の金額に対して持っているリテラシーというか、パフォーマンスっていうのの乖離が結構大きい業界。
例えば広告業界でもそうだし、美容業界で年商10億ってドえげつない金額な訳でしょ。だけど、工務店で年商10億っていけたりしちゃったりするわけで。だからあの、スーパーマリオで言ったらやり初めでいきなり1面から8面に飛んだみたいな状態が結構起きていて、8面の戦い方がわからない。
営業スキルがあって、人間関係が利潤されて、40棟とかいっちゃって10億超えちゃって、なみ居る40棟、50棟他のビルダーと競争始まったときにやっぱり経営者側のリテラシーとか、打ち手のセンスとかが顕著に出るし、間違えたらなんだったら倒産する可能性がある。
10棟の時は逆に倒産の確率は低かったのに、40棟になったらやっぱスキルも頼るし商品も頼るしっていうところで、「え、今1時間何も言ってなかったですよね。」っていうコンサルがやってきたら、やっぱり翻弄されちゃう人もいるから。
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