大林組(東京都港区)とコクヨ(大阪市)は、10分間の防火性能を有する防火設備「連装ガラスパーティション」を共同開発した。
火災の避難安全設計ではこれまで、排煙設備+不燃内装材(内装制限)を設置することが多かったが、近年の火災シミュレーションでは居室と廊下の間の開口部を防火設備とするほうが少ないコストで廊下への漏煙量を低減できることがわかっているという。
一方で、明るさや開放感が求められる空間では、鋼製枠のない連装ガラスパーティションが好まれるため、これを防火設備とするには鋼製枠を1~2m間隔で設置する必要があり、意匠性が損なわれるという課題があった。
そこで、従来品の課題を解決する商品を開発。日本初という10分間防火設備の大臣認定を取得した。直径約30mmの面外変形防止金具をガラス目地に1点ずつ設置することにより、鋼製縦枠を解消。これで避難安全性と意匠性を両立しながら、排煙設備や内装制限の緩和が可能になるとする。
コクヨ製不燃スチールパーティション(厚70〜130mm)と連結させ、オフィス内に自由に配置できる。
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