創建(大阪市)と創建グループの木の城たいせつ(北海道夕張郡)は、東日本大震災により甚大な被害をうけた福島県双葉郡楢葉町の「清神社(せいのじんじゃ)」の本殿建築に向け、7月17日に地鎮祭を行った。12月に完成、竣工祭を予定している。
災害にあった寺社仏閣を無償で建築寄贈する「災害被災神社再建・復興プロジェクト」によるもので、今回はその第4社目となる。
同神社では、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の影響により、震災時には100戸あった氏子が現在は10戸に減少。残った総代、氏子たちは、子どもの頃からの心のよりどころであった神社の再建が心の復興につながるとして、津波被害を受けた神社を解体、神社再建の準備を開始した。その後、予算の関係から建立できずにいたため、同プロジェクトとして再建に取り組むこととなった。氏子らの「震災前のように春の神事や夏の櫓踊りなど地域の人々で賑わっていたころを取り戻したい」という強い思いに応えたいとしている。
「災害被災神社再建・復興プロジェクト」は、創建グループ、一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会(東京都千代田区)、再建対象神社で構成。これまで熊本地震で倒壊した熊本県西原村の白山姫神社(2018年)、東日本大震災で被災した福島県浪江町の諏訪神社(2019年)、宮城県名取市の閖上湊神社(2020年)を無償再建した。
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