ミサワホーム(東京都新宿区)は、社会課題の解決につながる未来型コンセプト住宅「グリーン・インフラストラクチャー・モデル」を開発。杉並区高井戸にある体感施設「ミサワパーク東京」に建設した。
「暮らし」「健康」「環境」のサステナビリティを実現する住まいを提案。「暮らし」においては、長期にわたって多様な使い方ができるよう、1階にシェアオフィスを設け、ストレス軽減に最適とされる緑視率10〜15%で植栽を配置。また、車いすやロボットの利用、機器の進化を見越したフルフラットのバリアフリー設計とし、スマートフォンで荷物を自動で運搬する「収納支援ロボット」により、宅配ボックスで受け取った荷物を収納空間「蔵」に運んだり、指定した荷物を蔵の外に運び出したりできるようにした。フラットルーフには、生活用品や医薬品の受け取りを想定した移動式のドローンポートも備える。
「健康」においては、抗菌・抗ウイルス照明や紫外線照射で衣類やスマホを除菌するクリーンクロークを提案。2階には、療養部屋としても使えるホームオフィスを設け、室内を負圧にコントロールできるようにした。1.5階の水まわりには、床面一体型の体組成計や体温測定機能を組み込み、健康モニタリニングが可能なスペースとして提案している。
「環境」においては、自然災害と温暖化への対応を提案。カーポートに隣接する形で「レジリエンスウォール」を設け、V2H、大人2人の生活用水を最大8日分確保できる雨水タンク、防水ボードなどを装備する。また、1階エントランスホールに水耕栽培の植栽を配置することで室内の空気質改善が、雨水を使って空気を冷却する「ドリップルーバー」と高窓・シーリングファンを組み合わせた自動換気により夏の暑さ対策が可能になるとしている。
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