新建ハウジングが運営する工務店向けオンライスクールサイト「チカラボ」から、工務店の経営者や実務者に役立つ記事をお届けします。
今回は、高橋剛志さんの「建築現場の真実の瞬間」ルームからの記事です。
株式会社四方継/つむぎ建築舎(旧すみれ建築工房・神戸市)代表。大工。
自身の苦しい経験から、職人が安心して将来設計を考えられる環境こそ工務店を強くすると実感。そこで、マーケティング理論を職人に教えることで、最大の顧客接点である職人自ら営業の役目を果たしてくれる仕組みを実践し、広告・販促なしで5億円の売上を達成。社員向け勉強会からスタートした「職人起業塾」は、クチコミで広がり他社社員、 JBN京阪神など多くのネットワークを巻き込む動きとなり国交省公認教育事業に認可されている。 住宅に加え、 店舗設計も数多く手掛ける。社員20人。
どうやら私が住まう神戸でも緊急事態宣言の再延長が決定するようです。5月末で収束を迎えることは無いにしても、緊急事態がそんなに長くなるとは思っておらず、出口が見えない閉塞感に日本全体が沈んでしまわないかが心配です。
世界は大きく変わったのだと改めて実感することになりました。平成の時代からこの2年間で劇的に変化したことはコロナによるパラダイム転換をはじめとして数えきれない程ありますが、私にとって最も大きな出来事は、2年前の改元の年に準備をし、2020年の年頭から20年間親しんだ社名を捨てて「株式会社四方継」という、建築のカテゴリーから飛び出す名前に変える程の意気込みで事業そのものを見直し、再構築したことであり、現在も「建築、暮らしのその先に」をスローガンに地域コミュニティー企業へと変容すべく現在も取り組みを続けています。それは、根本的な事業に対する価値観、世界観の転換で、当然、組織の在り方も同時に変容しなければなりません。今回から3回に分けてそのパラダイムシフトの最も底辺にある考え方について書いてみたいと思います。
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