新建ハウジングが運営する工務店向けオンライスクールサイト「チカラボ」から、工務店の経営者や実務者に役立つ記事をお届けします。
今回は、高橋剛志さんの「建築現場の真実の瞬間」ルームからの記事です。
株式会社四方継/つむぎ建築舎(旧すみれ建築工房・神戸市)代表。大工。
自身の苦しい経験から、職人が安心して将来設計を考えられる環境こそ工務店を強くすると実感。そこで、マーケティング理論を職人に教えることで、最大の顧客接点である職人自ら営業の役目を果たしてくれる仕組みを実践し、広告・販促なしで5億円の売上を達成。社員向け勉強会からスタートした「職人起業塾」は、クチコミで広がり他社社員、 JBN京阪神など多くのネットワークを巻き込む動きとなり国交省公認教育事業に認可されている。 住宅に加え、 店舗設計も数多く手掛ける。社員20人。
コロナによるパンデミックの影響で世界的に経済が停滞、後退していると言われる中、アメリカのグローバル大手、アマゾンとアップルの決算報告が先日公開され、その莫大な営業利益の拡大に愕然とさせられました。現在のグローバル資本主義はゼロサムゲームの圧倒的な弱肉強食の競争世界が広がり、1%の富裕層に圧倒的な富が集まる格差社会が極まっていくと言われていますが、昨年から延々と続き、まるで出口が見えないコロナ禍でさえも味方につけて、業績を伸ばし続けるアメリカのグローバルIT企業に世界が飲み込まれるのは時間の問題のような印象を持ってしまいます。
GAFAの爆発的な成長は、同時に世界のITマーケットの拡大と寡占化を意味しており、デジタル、ITテクノロジーが世界の津々浦々まで普及したことを顕著に示しています。この10年で世界は間違いなく豊かに便利になったのでしょうが、同時に環境問題や、ウツに代表される精神疾患の人が増えるなど新たな社会課題を生み出しているとも言われます。世界中のトップの頭脳が集まって行われるダボス会議では、グレートリセットと呼ばれるグローバル資本主義の終焉と、新たな価値観による社会システムの構築が熱心に議論されていると前の記事で紹介しました。そして、その入り口は人が持っている能力を最大限に活かし、イノベーションを起こす原動力にするタレンティズムにあると言われており、古い枠組みに縛られたままで若者に嫌われ、老人ばかりの業界になりつつある建築現場の問題解決こそ、そのシフトが必要だと私は思っておりますし、実際に私自身が経営する建築会社の実業でもその取り組みを進めています。今日はその実務の部分について書き進めたいと思います。
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