中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクト(東京都中央区)は、解体が予定されている中銀カプセルタワービルのカプセルを取り外し、再活用するプロジェクトを開始した。カプセルの改修は黒川紀章建築都市設計事務所(東京都千代田区)が行う。
再生したカプセルは、美術館や博物館に寄贈し、展示によりメタボリズムの思想を伝えていくほか、宿泊施設「泊まれるカプセル」として活用する。現在、商業施設や宿泊施設を中心に複数企業と打ち合わせを行っているが、さらなる協業先も開拓していくとする。
併せて同プロジェクトでは、現在の建物を記録する書籍「中銀カプセルタワーの記録(仮)」の制作にも取り掛かっている。オーナーや住人の協力のもと、すでに140カプセル中50以上のカプセルの撮影を終了しているという。各カプセルの実測調査も実施。2022年2月の発売を目指す。また、カプセル改修のためのクラウドファンディングも開始。リターンには、改修後のカプセル宿泊利用や記録書籍などを用意している。
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