米国で建築物や写真、アート作品など優れた創作物の復興に取り組む任意団体Farmani Group(カルフォルニア州ロサンゼルス)と、その関連団体でクリエイター支援に取り組む3C Awards(スイス・ツーク州バール)は現地時間6月29日、第1回「LIVホスピタリティ・デザイン・アワード」を開催し、受賞者を発表した。日本人では、建築家・北村泰之氏(knooot、大阪市)が設計した「箕面森町の家」で、Tiny House部門の建築設計賞を受賞している。
北村氏の受賞作品。YouTubeチャンネル「キタムラヤスユキ」より
同アワードは、地域社会や環境、自然などに配慮したプロダクト開発と、快適で居心地の良い空間づくりを両立させた建築物などを表彰するものだ。建築設計の部門では住宅に限らず、シェアハウスやリゾート建築、バーや高級料理店まで、あらゆるプロジェクトが受賞対象となる。
同アワードの応募は4月30日に締め切られ、建築家、デザイナー、デベロッパー、インテリアデザインや建築分野のトップランナーからなる審査員が、各カテゴリーの受賞者を選定した。55か国から400件以上の応募があり、それぞれのプロジェクトが、美しさ、革新性、実用性・機能性、人間工学、耐久性、インパクト、統合性、環境適合性、感情指数(楽しさや満足感)などの観点から審査され、10〜100ポイントの間でスコア付けされた。
今回の発表に関して、3C Awardsの共同設立者でプログラムディレクターのAstrid Hébert氏は「私たちは、ホスピタリティの優れた建築物とインテリアデザインの力を心から信じている」と述べ、さらに「そのため、第1回の受賞者を発表することができて非常に嬉しく思う。受賞者の方々は世の中への露出が増えると同時に、専門性が認められ、一流として認知されていくことだろう」と続けた。
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