新型コロナによって住宅市場と工務店を含む建設業の経営は、大きなダメージを受けた。特に経営に関しては、コロナが収束せず経済が戻り切らないまま、借り入れた融資の返済が始まる時期を迎えるため、今後さらに倒産が増えるとの見方もある予断を許さない状況だ。ただ、長期的な視野で見ると、郊外や地方の自然環境の豊かな場所にある戸建て住宅の価値が高まる兆しがあったり、大都市圏への若者の移住への関心が高まるといった地域の工務店にとって追い風となりそうな要素もある。
国土交通省の発表によると、コロナ禍が直撃した2020年度の新設住宅着工戸数は、前年同期比8.1%減の81万2164戸と2年連続で大幅に減少した。過去10年間で最も低い水準。
種別では持家が26万3097戸(同7.1%減)と2年連続の減少。1961年(昭和36年)の26万335戸以来の低水準。貸家は30万3018戸(同9.4%減)と4年連続の減少、分譲住宅は23万9141戸(同7.9%減)と2年連続の減少となった。
民間信用調査会社の帝国データバンクによると、2021年6月16日現在、新型コロナウイルスの影響を受けた倒産は、全国に1613 件(法的整理1479 件、事業停止134 件)確認されている。…
【残り684字、グラフ6点】
⇒ 続きは、『新建ハウジング別冊・ワンテーママガジン7月号(6月30日発行)工務店のためのアフターコロナ読本』に掲載しています。
※下記オレンジ色の試読バナーよりお申し込みいただくと、すぐに電子媒体で続きをお読みいただけます。
新建ハウジングとは
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。