ケイアイスター不動産(埼玉県本庄市)は、同社が展開する首都圏エリアに特化した賃貸住宅付き分譲住宅「戸建て大家さん」の、東京都内初となる物件を板橋区赤塚で発売した。
「戸建て大家さん」は、1階を賃貸物件、2・3階を居住スペースとする戸建て分譲住宅。昨年にコンセプト物件として埼玉県さいたま市浦和区にて販売。多くの反響があったため、さらに条件を精査し開発を進めてきた。
収益物件保有を目的として土地の購入から始める場合、空室になりにくい好立地の土地購入や集合住宅の建築費など多額の費用が必要となることがあり、すでに土地を所有している場合も、その場所が駅から遠いなど賃貸運用に適さないときは、空室によって採算が取れないリスクが大きくなる。また、収益物件を購入する際のローンは、住宅ローンに比べ金利が高い傾向にあるため、賃貸物件が空室となると十分な収益を得られないまま、ローンの返済が発生してしまう。
同商品は、そういったリスクを回避するため開発された。同社では、2区画に割ると狭すぎる、3階建て一棟を建築すると持て余すなど、これまでの事業計画では仕入れが懸念される土地について、最適なプランがないかと模索。そこで、駅に近いなど好立地の敷地に対し、その1階部分を賃貸物件として利用できる設計とすることで、3階建て1棟を計画しても敷地・建物ともに十分な広さを確保した。賃貸部分にはワンルーム(約14.2m2~約17.6m2)を2部屋設置しており、住居としてはもちろんのこと、学習塾や物販を目的とした小規模店舗としての賃貸運用も可能とした。賃貸スペースを1階にすることと、同商品の特徴の一つである「駅から徒歩10分圏内」という立地条件と合わせることで空室リスクを回避する設計としている。ローンについても、延床面積の50%以上が住居スペースのため、住宅ローンでの借入れが可能。
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