ジェクトワン(東京都渋谷区)は6月29日、空き家活用事業「アキサポ」の全国展開として、全国各地の空き家活用に取り組む事業者と提携する「アキサポネット」を本格始動すると発表した。
「アキサポ」は、2015年に施行された“空家等対策の推進に関する特別措置法”を機に、2016年より首都圏を中心に開始した空き家活用事業。「アキサポ」が空き家を借り受け、全額費用負担してリノベーション工事を行い、一定期間転借する。事業開始以来、物件特性や地域のニーズに合わせたリノベーションを行い、様々な空き家をシェアキッチンや新店舗、バイクガレージ、宿泊施設などへと再生してきた。現在では、全国各地の企業や空き家所有者から空き家活用について数多くの問い合わせがあるという。そこでこのほど「アキサポ」を全国展開すべく、各地の不動産会社や工務店などの空き家活用事業者とパートナー提携する「アキサポネット」を発足するに至った。
「アキサポネット」では、同社が5年間事業をして蓄積してきた収支計画やルールなどの空き家活用ノウハウをメンバーに提供。「アキサポ」の事業スキームと、「アキサポネット」メンバーが持つ地域性を生かした専門的な知識を掛け合わせることで、空き家活用の多様性を高めていく。サービス開始にあたっては、スタートアップ研修やフォローアップの体制も整えており、実務のフォロー以外にも、PR活動のサポートや空き家の活用事例共有、メンバー同士のコミュニケーション創出の機会も提供していく。
現在、ノスタルジックカンパニー(石川県金沢市)、LICOS(大阪府枚方市)、ベイサイドリアルター(大阪市)、トマルバ(京都市)の加盟が決定しており、今後も加盟事業者を増やしていく。
同社では、全国の空き家を活性化させ、不動産市場の流通に乗せていくことを空き家活用のゴールと見据え、3年後を目途に、「アキサポネット」加盟事業者を全国各地に70社以上展開することを目指す。それにより、全国どこででも「アキサポ」サービスが受けられる状態にしていきたいとする。
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