国土交通省は6月30日、5月の新設住宅着工戸数を発表した。持家、貸家、分譲の全分野で増加し、全体で前年同月比9.9%増の7万178戸と3カ月連続の増加となった。季節調整済年率換算値は、前月比0.9%減の87.5万戸で5カ月ぶりに減少した。
持家は前年同月比16.2%増の2万2887戸で7カ月連続の増加となった。昨年の緊急事態宣言による大幅減からの反動増で、住宅展示場来場者数の回復とともに住宅着工も増加しているが、過去10年間の水準としては下から4番目。貸家は、4.3%増の2万5074戸となり3カ月連続で増加した。分譲住宅もマンション、戸建てともに増加。マンションは1.6%増の9444戸で3ヶ月連続で増加、戸建ては13.6%増の1万1797戸で18カ月ぶりに増加した。戸建ては、昨年、土地の仕入れを抑えていた事業者が今年動いたとみられ、例年並みの水準に戻ったかたちとなった。
ウッドショックの影響に関しては、5月の着工戸数には数値としては表れていないようだ。国交省では、今後の動向に注視するとしている。
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