吉永建設(兵庫県川西市)は、地域で深刻化している空き家問題の解決につなげるため、シニア向け平屋住宅の提案を積極的に行っている。このほど、「シニア向けコンパクト平屋」の無人モデルハウス見学会を開催したところ、多くの客が来場、即契約になった。また現在、平屋分譲地(全5区画、今夏完了予定)を造成中で、すでに3区画が契約済みと、これも好評という。
1960年代から開発が進められた川西市のニュータウンでは、住民の高齢化とともに空き家問題が深刻化。一方、住み慣れた土地を離れたくないという高齢者も多く、同社では建て替えや住み替えを支援するため、地方銀行と協同しシニア向け商品の企画、提案を始めた。65歳以上の世帯で2人以下で居住している人を想定し2LDKの平屋を提案する。
平屋は、階段がないため、家事動線が良く転落の危険性もなくなる、耐震面に強い、広い庭が確保しやすいなどメリットが多数あると同社。リフォームが簡易かつ安価で売却がしやすく、また賃貸でも希少価値が高いため成約に繋がりやすいとも。今後もニーズが高い平屋住宅で資産活用を進め、空き家の発生を防ぐとしている。
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