ケイアイスター不動産(埼玉県本庄市)は6月9日、AIによる土地仕入れシステム「ミツカルPro」の新たな機能として、用地購入判断を高速化させる「用地仕入れAIアシスト機能」の開発に着手したと発表した。
注文住宅事業、分譲住宅事業を展開する同社は、3万件以上の仕入候補地データと1万件以上の実販売データを独自に保有している。今回、これらの実績データと最新の市況感データを活用し、自社開発したAIに機械学習をさせることで、超高速の買付判断を可能にする仕入れ体制を構築するという。
「ミツカルPro」は、土地の仕入れにおいてAIテクノロジーを活用した価格推定システムおよび開発システム。同システムの導入によって、土地仕入れの生産性の大幅な向上、仕入れ価格の最適化、仕入れ業務の円滑化につながるとしている。
同社は2017年に「不動産×IT」の指針を制定。2019年には「IT成長戦略ReTech 5本の矢」を制定し、ビジネスフローの強化やグループ会社・フランチャイズ加盟店へのIT施策を展開してきた。主力の分譲住宅事業では、「ミツカルPro」など独自のITシステムで仕入れから販売まで統合した「KEIAIプラットフォーム」により、生産性向上を実現している。
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