カーボンリサイクル技術推進議員連盟(会長:佐藤ゆかり衆議院議員)は6月4日、河野太郎行政改革担当大臣と渡辺猛之国土交通副大臣へ議員連盟の政策提言を提出した。
同議連はカーボンニュートラル推進に不可欠なカーボンリサイクル技術の革新的技術の確立と需要創出の双方における研究と政策推進を行うため、2021年3月に発足。カーボンリサイクルの原料としての水素の取り扱いについて、規制緩和や国内法体系の一元化を提言するとともに、先進的なカーボンリサイクル技術であるDAC、e-fuelなどのCO2の分離回収・再利用技術についても推進を提言した。
具体的には革新的燃料・エネルギーも含めた各産業分野のカーボンリサイクル製品に対して切れ目なく支援する2兆円官民ファンド「グリーンイノベーション投資ファンド」やカーボンリサイクル技術開発、商用化等を目指すベンチャー企業や研究機関の資金支援を10年継続して行う「カーボンリサイクル技術ベンチャー等支援制度」の創設を提言した。
技術的にはCO2を大気から直接回収する技術「DAC」の国内実用化推進やCO2と水素による合成燃料であるe-fuelの国内実用化支援により、エンジン車を活用してもグリーンな燃料を実用化することを求めた。さらにDAC技術等により回収したCO2を活用したマテリアルの開発や、グリーン水素製造促進を円滑にする「水素総合法」の制定などが、提言に組み込まれた。
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