パテント・リザルト(東京都文京区)はこのほど、ハウスメーカー業界の企業を対象に、2020年の特許審査過程において他社特許への拒絶理由として引用された特許件数を企業別に集計した「他社牽制力ランキング2020」を発表した。
ハウスメーカー業界で2020年に引用の多かった企業の上位は、ミサワホーム、積水ハウス、大和ハウス工業の順だった。ミサワホームの最も引用された特許は「環境負担の低減、エネルギー消費の抑制を図る居住環境」に関する技術で、三菱電機や竹中工務店などの計6件の審査過程で引用された。ミサワホームの特許によって影響を受けた件数が多かった企業の上位は、パナソニックIPマネジメント(18件)、旭化成ホームズ(14件)、トヨタホーム(12件)の順だった。
2位の積水ハウスの最も引用された特許は「低コストかつ省スペースで、かつ湯切れの恐れを軽減することができる熱電供給システム」に関する技術で、旭化成ホームズと東邦ガスの計3件の審査過程で引用された。積水ハウスの特許によって影響を受けた件数が多かった企業は、上位から大和ハウス工業(20件)、旭化成ホームズ(14件)、LIXIL(9件)。
3位の大和ハウス工業の最も引用された特許は「エネルギーデータ管理システム」に関する技術で、東京ガスの「無線通信システム」関連特許など計3件の審査過程で引用された。4位はトヨタホームの「住環境管理システム」、5位は旭化成ホームズの「機器の増設に適正に対応できる機器収納装置」だった。
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