パテント・リザルト(東京都文京区)はこのほど、ゼネコン業界の企業を対象に、2020年の特許審査過程において他社特許への拒絶理由として引用された特許件数を企業別に集計した「他社牽制力ランキング2020」を発表した。
ゼネコン業界で2020年に引用の多かった企業の上位は、清水建設、鹿島建設、大成建設の順だった。清水建設の最も引用された特許は「造成工事における重機の施工ナビゲーションシステム」に関する技術で、コマツの計7件の審査過程で引用された。このほか「火災の延焼防止及び生存者の避難誘導を効果的に行うための支援を可能とする火災時現場対応支援システム」に関する技術が引用された件数の多い特許として挙げられ、三菱重工業の「災害区画特定装置、制御方法及びプログラム」など計4件の拒絶理由として引用された。同社の特許によって影響を受けた件数が多かった企業の上位は、竹中工務店(37件)、鹿島建設、大林組(いずれも23件)の順だった。
2位の鹿島建設の最も引用された特許は「免振装置の交換方法」に関する技術で、前田建設工業などの計4件の審査過程で引用された。3位の大成建設の最も引用された特許は「高周波誘導加熱処理により部材を高強度化した、耐震性の高い鉄骨部材の接合部」に関する技術で、ネツレンの「鉄骨造建物及びその施工方法」関連特許4件の審査過程において拒絶理由として引用された。
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