NTTドコモ(東京都千代田区)、NTTアーバンソリューションズ(東京都千代田区)、NTT都市開発(東京都千代田区)の3社はこのほど、AIやIoTを用いて居住者の行動や好みを学習し、住むほどに住宅が居住者に寄り添いサポートする、次世代住宅の実現をめざす実証実験を開始すると発表した。同実証実験は、NTT都市開発が提供する都市型賃貸マンション「Wellith URBAN(ウエリスアーバン)中野坂上」にて実施する。期間は2021年5月~2023年3月(予定)。
ドコモが2017年から進めてきた「未来の家プロジェクト」では、トレーラハウス型のIoTスマートホームにおいて、家電の自動制御やIoTデバイスのデータなどから快適性・健康面の意識変化を検証する居住実験を行っている。今回の実証実験では、同プロジェクトで培ったIoTセンシング技術や参加モニターの声を踏まえ、実際の住宅環境で居住者から長期間のデータ収集やヒアリングを実施。居住者の行動や好みを理解し、最適な提案をフィードバックするAI、IoT技術を用いた次世代住宅への発展をめざす。
実証実験では、食事や体重、体温などの情報に応じた運動や食事レシピのアドバイスや、くつろぎ・在宅ワークなどのシーンに合わせた照明、音楽、プロジェクター映像などで雰囲気を変化させるサービスなどを提供。居住者のニーズの変化や多様性に対応できるかを検証していく。
「コンシェルジュがいるような暮らし」「ヘルスコンシャスな暮らし」「自分好みの空間づくり」をコンセプトに、居住者のニーズを取り込みながら、STEP1(5月)・STEP2(今秋)・STEP3(2022年)と段階的にサービス・機能の拡張を行う予定。健康情報や空気環境センサー情報など各種情報を表示するスマートミラーやアプリに、街のイベントや近所のお店情報を提供するなど、室内だけでなく居住者と街とのつながりもサポートしていく。
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