既存住宅インスペクター教育研究会が設立記念フォーラム

西生建・代表理事

　既存住宅インスペクター教育研究会（代表理事：西生建・リニュアル仲介社長）は３月２３日、都内で設立記念フォーラムを開催した。

　同研究会は、既存住宅流通の活性化に向けた共通基盤の構築を目指す業界横断的な組織で、既存住宅市場に関連する業界の団体組織が構成員。既存住宅を対象としたインスペクターやアドバイザーの養成・認定活動をなどを行っていく。

　同研究会は、国が進める瑕疵保険付帯のための検査をインスペクション、検査員をインスペクターと位置付け、その普及を図っていく。代表理事の西生氏は、会合冒頭の挨拶でインスペクション、インスペクターのスタンダードを目指していくと説明。瑕疵保険制度を活用して、生活者が安心して取引できる既存住宅流通のしくみをの構築を目指す。

　具体的には、「既存住宅インスペクター」や「既存住宅アドバイザー」という資格認定制度を設け、人材を養成していく。今年夏ごろをめどに第１回の講習・試験を実施する予定。

　正会員の対象は団体組織。参加する団体には、各参加団体の所属事業者が参加できる研修プログラムを最低１つ提供することが求められる。市場におけるスタンダード化を図るため排他的な組織とはせず、参加を希望する団体組織があれば原則受け入れていく方針だ。

　現在の正会員は、建築会社ネットワーク、不動産仲介事業者ネットワーク、瑕疵保険法人などで設立時の加盟団体の所属事業者は合計約３０００社という。