シャルドネホームの住宅FCなどを通じてオシャレなキッチン・家具販売事業を展開するシャルドネ・オフィス(岐阜市)は、6月に新作する家具からクラウドファンディングの導入を始める。資金調達によりFC展開を含め現在岐阜・愛知両県など10か所ある店舗を「女性が憧れるブランド」として全国に150店まで拡大する。手段のひとつとしてYouTubeなどソーシャルメディアの活用によって不特定多数から資金調達を呼び掛けるプランだ。
日頃から「毎日生活するための家づくりは、箱からでなくインテリアから決定すべき」と考える小松周平社長。「シャルドネホームに関心を持っていただくファンの心に刺さるキッチンやインテリア家具の新作提案を重ねていく」としており、「多くの人の夢に繋げるため、さらに株式市場への上場までこぎつけたい」と強い意気込みをみせている。6月22日にはオンラインなどで事業計画を発表する。
同社は2017年に倒産した天然家具メーカーの旧シャルドネ(岐阜市)から商標権を取得して2019年に住宅FC事業をスタート。インテリアを中心にFC企業と自社向けの住宅商品開発と販売、自社企画国産家具の販売、アフターサービスなどを地元のヤマガタヤ産業などパートナー企業とともに展開している。これまで2年間に岐阜県内などに点在する旧シャルドネのOB施主を対象に実施してきた無料点検やメンテナンスは約400件。同社の元社員で営業マンだった小松さんは、経験したことがなかった床下点検などを率先して実施したことで、多くのシャルドネファンの支援を受け「ブランド復活への想いを強くした」と話す。
「ステイホームを強いられる今だから、インテリアから暮らしの喜びや楽しさを感じられる文化に変化させたい。シャルドネの商品がその憧れやステイタスの対象になってくれれば」と願い、今後は消費者向けコーディネーションサービスをオンラインで提案していく考えも明らかにしている。
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