オンライン住宅ローンサービス「モゲチェック」を運営するMFS(東京都千代田区)はこのほど、JICベンチャー・グロース・インベストメンツ(東京都港区)、あおぞら企業投資(東京都千代田区)を引受先とした第三者割当増資および社債発行により、総額6.5億円の資金調達を実施した。
同社では2月にも、ベンチャーキャピタルおよび事業会社の数社を引受先として、総額6.3億円の資金調達を実施。これにより、今回のラウンドの資金調達額は総額12.8億円、これまでの累計資金調達額は約23.6億円となった。
今回調達した資金により、「住宅ローン審査に通る確率を上げるために個人の信用力をいかに向上させるか」に関連する提案機能や、人工知能の開発およびエンジニア採用を拡大する予定。
JICベンチャー・グロース・インベストメンツは、産業競争力強化法に基づき組成された官民ファンドである産業革新投資機構(JIC)のグループ会社で、国際競争力の向上と産業・社会課題の解決を目指すことをミッションとするベンチャーキャピタル。「モゲチェック」などのオンラインサービスが、住宅ローン業界全体における業務の効率化に資するものであること、また、住宅ローンの借り手に最適な選択を行うことを可能とさせるユーザー本位のサービスを志向するものであることから、今回の出資に至ったという。
あおぞら銀行グループのあおぞら企業投資は、同グループが培ってきた地銀とのネットワークを軸に、「モゲチェック」の地域金融機関への導入をさらに加速させ、住宅ローン業務のオンライン化を進めるとともに、日本における住宅ローンプラットフォームの定着を図っていきたいとしている。
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