大和ハウス工業(大阪府大阪市)は、植物工場ユニット「agri-cube(アグリキューブ)」2タイプを外食産業などの商業施設向けに4月5日から販売する。住宅業界で植物工場ユニットを販売するのは初めて。
アグリキューブは、グループ会社の大和リース(同)と共同で開発したユニット式建物に、野菜の生育状況にあわせて一定の光をあてる「照明器具昇降システム」、栽培棚の清掃をスムーズに行う「養液循環・排水システム」、エアコン、全熱交換換気システムなどを組み合わせパッケージ化したユニット商品。高級タイプ(E)と標準タイプ(S)の2タイプを用意した。
市販の種子や水耕栽培用の肥料を利用して簡単に野菜が栽培でき、レタス・水菜などの葉菜類、パセリやルッコラなどのハーブ類を中心に23種類の野菜を年間約1万株収穫できるとする。リーフレタスなら種から約42日かけて生育する。
採りたての野菜を提供したいと考えるレストランやホテル、給食センターなどへの提供を想定しており、将来的には分譲マンション、コンビニエンスストアにも設置できる小規模サイズの植物工場を開発、販売していく予定だという。
アグリキューブSで税込み550万円(幅4.5×奥行2.25×高2.575m、工事費・運搬費は別途)。
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