永大産業が5月14日発表した2021年3月期の連結決算は、第1四半期の緊急事態宣言でショールームの一時休館や対面営業の自粛などが影響し、売上高は前年同期比2.3%減の558億1400万円となった。損益面では、営業損失が3億8300万円(前年同期は営業損失7億5000万円)、経常損失が2億2700万円(前年同期は経常損失6億4700万円)と前年から改善はみられたものの、操業準備を進めているENボード株式会社の人件費の発生などで損失を計上した。一方、純利益は9億5100万円(前年同期は当期純損失9億3400万円)となった。ノーリツの連結子会社、アールビーの事業の一部譲受に係る負ののれん発生益3億5000万円とヤマダホールディングスによるヒノキヤグループ株式の公開買付けに係る投資有価証券売却益11億600万円の特別利益などがあった。
セグメント別では、主軸となる建材や住設分野の住宅資材事業は、前年同期比0.8%減の509億7200万円。利益は、製造原価の低減やコロナ禍での働き方改革を積極的に進めたことにより販管費が減少し、前年同期比108.0%増と大きく増加。12億9000万円(前年同期比108.0%増)となった。
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