大阪ガス、アイシン精機、京セラ、長府製作所、トヨタ自動車の5社は3月14日、固体酸化物を使った新しい家庭用燃料電池コージェネレーションシステムの開発を完了したと発表した。大阪ガスが「エネファーム タイプS」として、4月27日から販売を開始する。価格は275万1000円。発電効率は46.5%と、家庭用燃料電池として世界最高水準。
新型エネファームは、電気を発生させるセルスタックの電解質にセラミックスを使用。作動温度が700~750度と高温で、この熱を都市ガスから水素を取り出す際のエネルギーとして利用することで、高い発電効率を実現した。家庭の電力負荷に合わせて連続運転を行うことで、家庭での使用電力の約8割を自家発電でまかなうことが可能という。
また、熱の利用と合わせた総合エネルギー効率は90.0%という。補助熱源には潜熱回収型の高効率給湯暖房機を採用している。
貯湯タンクの容量は90リットルと小型。発電ユニットと排熱利用給湯暖房ユニットともにコンパクト化が可能なため、スペースに制約のある狭小の戸建て住宅や集合住宅への設置にも向く。
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