ケイアイスター不動産(埼玉県本庄市)のグループ会社Casa robotics(カーザロボティクス、群馬県高崎市)はこのほど、同社が提供する規格型平屋注文住宅「IKI(イキ)」のアプリ「ヒラヤー」をリリースした。
同アプリは、立地や人数、土地の有無などから、ユーザーにあった平屋を提案。レイアウトタイプにあわせてカスタマイズ可能で、希望の平屋を見つけることができる。平屋のデザインから入居までを管理できるマイページには、入居までに必要な「やることリスト」が搭載され、ユーザーが自分で進捗状況を確認できる。入居可能日までの日数がわかるため入居への流れを実感できるほか、営業担当者からの連絡漏れなどを防止することもできる。
360°ビューやVRでの内覧が可能で、気になるところの採寸もできる。アプリの活用によって展示場への来場が難しい顧客に新たな選択肢を提供できるのに加え、実際に展示場を見学後に何度でもモデルハウスの確認、検討が可能となる。
同社は2019年から「はなまるハウス高崎展示場」を無人内覧型モデルハウスとして運営し、スマートキーや音声案内を活用した非接触型営業の拡充を図ってきた。新型コロナウイルスの影響により、非接触型営業の需要が増えたことから、内覧以外の段階でもテクノロジーが活用できると考え、同アプリを開発。フィールドセールス(対面販売)が主体の住宅営業に同アプリを導入し、両者を組み合わせることでインサイドセールスを強化した。また、LINEアカウントで繋がる顧客など、スマートフォンによるコミュニケーションのニーズに対応。顧客の会員化を促進するとともに、商談前から購入意欲を高めるなどのナーチャリング(顧客育成)が可能となった。担当者のレベルに頼らない営業活動と効率化を実現するとしている。
今後、平屋の提案だけでなく、顧客の要望に応える土地提案もできるようサービスを拡大し、会員数を増やしていく予定。契約から引き渡し、管理までアプリ上でできるようにすることで、契約後のフォローも固め、「売って終わりではない住宅営業」を促進する。
IKIは、昨年8月の販売開始から今年3月末までの受注が、目標の190%と好調に推移。リフォームを考えていた客が、価格を比較しIKIの建替えを選ぶといった新しい需要も生まれているという。
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