欧米や中国での木材需要の拡大や、コロナ禍の混乱による海上輸送用のコンテナ不足・運賃高騰などが相まって、国内市場で米松(ベイマツ)や欧州材の供給不足、価格急騰といった「ウッドショック」とも言える状況が深刻化しつつあり、地域工務店の家づくりにも影響を及ぼしている。
全国各地にある木材卸会社や製材・加工会社からは、3月上旬から4月にかけて、取引先である地域の工務店に対し、輸入木材の納品遅延のお詫びや今後の見通し、価格改定(値上げ)などに関する通知書が相次いで出されている。
内容を見ると「過去に例を見ない程の世界的な木材価格の上昇です。原油価格の上昇やコンテナ不足の影響による輸送コストの増大もあり価格維持が極めて困難な状況」「梁桁・柱とも120(巾・角)材が枯渇しており、120仕様は受注できません」「75坪超の大型はお断りします」「状況が改善されるまで見積もりはお得意様のみとします」など、切迫した状況がうかがえる。
林野庁との協議で業界団体からは
「危機的状況は間近」「プレカット工場が窮地に」の声
輸入材の不足や価格高騰に対し、各地の工務店経営者らから、焦りの声も聞こえてきた。滋賀県の工務店(年間新築30~40棟)の経営者は「6月までは目途が立っているが、7月以降の上棟分は契約ができない状況。先行きが不透明で不安で仕方ない」と嘆く。
長崎県の工務店(同30棟)の幹部は・・・
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