やまのすみか(鳥取県智頭町)は元請けとしてはまだ2年目ながら、積極的に高性能住宅づくりに取り組む工務店だ。
確立された工法や仕様で、UA値0.3W/m2K(5地域でのHEAT20・G2以上)、年間暖房需要が30kWh/m2以下の性能を担保しつつ、高いコストパフォーマンスを実現する “手の届く”家づくりを目指す。
また、県の住宅施策にも関与し、高性能住宅への取り組みを社会活動にもつなげている。
高性能化に付加断熱はマスト
社長の田上知明さんのこだわりの1つが付加断熱工法。躯体の断熱性能を追求していく上で「柱の熱橋は無視できない」からだ。さらに「断熱欠損のリスクを減らせる」のも、付加断熱を採用する大きなメリットだと考える。
解体後の分別などを考慮し、吹付ウレタンは「自分が使うものではない」と決め、繊維系の断熱材を主に使用する。壁は、充填断熱にウッドファイバー55K100mm厚、付加断熱にはロックウール60K100mm厚、またはネオマフォーム60mm厚を主に使用する。ウッドファイバーは、自然素材であると同時に「壁に押し込んだ時の感触」も気に入っているという。
通気層は、一般的な胴縁による通気工法で確保する。他の工法にも興味はあるが「場数が少ないので、なるべく安全側に振ろう」との考えで、広く普及している仕様を選んでいる。職人も慣れているし、将来、施工時とは違う職人が手を加えるにしても、理解度が高いほど扱いやすいのも理由だ。
⇒ 続きは、『新建ハウジング別冊・ワンテーママガジン4月号 暮らしをアップデートする高性能住宅』に掲載しています。
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