イケダコーポレーション(大阪市)はこのほど、ドイツの木質繊維断熱材メーカー STEICO(シュタイコ)社の吹込み用木質繊維断熱材Zell(ゼル)を販売開始した。
国内での同製品の取り扱いは今回が初。もるくす建築社(秋田県美郷町)など国内の各地域で試験的に行った施工では、工務店やビルダーから性能が高く評価された。
同製品はバージンパルプを採用しているため、繊維が長く反発力に優れているので沈下が少なく、ヒートブリッジが起こらない。高い断熱性能と熱容量、遮音性、調湿性などによって、室内を一定の温度かつ静かな環境に整えることができるという。
同製品の吹込み密度は、壁50kg/m3、屋根・天井35-45kg/m3。熱伝導率0.038(W/m・k)、熱容量2100c[J/(kg・K1)]。防蟻処理仕様(ホウ酸入り)。
シュタイコ社の木質繊維断熱材は、戸建て住宅一戸当たり約4トンの二酸化炭素を固定化し、高い省エネ性能で年間約5トンの二酸化炭素を削減。脱炭素時代の理想的な断熱材としてヨーロッパでも注目されている。
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