LIXIL(東京都江東区)は、INAXタンクレストイレ「SATIS Sタイプ」を5年ぶりにフルモデルチェンジして、6月1日全国発売する。
「歴代SATIS Sタイプ史上、もっとも美しいフォルム」とうたう同製品。単にトイレを用を足す場所でなく、一人になりたいときや気持ちを落ち着かせたいときなど家族との距離を程よくとりたいときにも使う住空間の一つとして位置付け、その空間にインテリアのように溶け込むデザインとした。便フタ接合部分のすき間をなくし、横から見た時のサイドラインもよりシンプルにすっきりとさせ、ノイズレスなデザインがさらに進化。便器部分は陶器特有の丸みをなくし、きれいな直線基調でよりスタイリッシュになった。
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機能的にも、初代から続く前出寸法650mmのコンパクトサイズを維持しながらも、トイレ本体の横幅を広げ便座の座り心地をさらに良くした。着座時にかかる衝撃を和らげる「便座用ソフトパッド」も別売で用意。非接触など衛生面にも配慮し、使用後に便フタが閉まってから便器洗浄する「便フタ閉後洗浄モード」をINAXのトイレで初搭載した。使用中に銀イオン水でノズル洗浄を行う「ノズル除菌」も搭載。トイレ不使用時には、シャープのプラズマクラスターイオンによる鉢内除菌も行う。価格は28万8200円~37万700円。
同社は昨年11月に4年ぶりにフルモデルチェンジして発売したサティスGタイプと合わせて、3年後の2023年に4割増の売上を目指すと同時に、水回りリフォーム全体の売上構成比率を現在の45%から50%以上に高めたいとしている。「コロナ禍で、壊れたからリフォームをするのではなく、生活の質を向上させるためにリフォームをする客が増えている」として、トイレリフォームをきっかけにして、他のリフォームにもつなげていきたい考えだ。
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