基礎工事専門会社のテノックスは、戸建住宅向けに新たな液状化対策工法「ベースバランス工法」を開発し、3月から全国展開を開始する。
新工法は、同社が1979年独自開発した地盤改良工法「テノコラム」を戸建住宅向けに簡易化したもの。大規模建築物ではすでに約2万5千棟の実績がある。
建物外周の地中液状化層にソイルセメント柱を列状に並べてつくる囲い込み壁を設置し、浅層地盤に敷いたソイルセメント床板で覆う構造。地中の囲い込み壁の重心を上部建物の重心と重ね合わせるように配置することで、液状化による建物の不同沈下を最小限に抑える。
戸建て向け工法ではフェイルセーフ機能として、建物の隅角部にあたる部分にジャッキアップできる仕様を組み込み、沈下修正が起きたときに後施工できるようにした。
施工費は建坪25坪の場合で200万円~300万円程度と、従来の液状化対策技術と比べ大幅な低コスト化を実現する。
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