エフケイ(東京都港区)と鈴木アトリエ(神奈川県横浜市)はこのほど、アフターコロナを見据えたオフィスを開発し、デジタルショールームとして開設した。
両社が開発したのは「業務よりもコミュニケーション活性化を目的としたオフィス」で、社食で発生するセレンディピティ(偶然の出会い)や、雑談中のひらめきなどを促す空間となっている。在宅リモートワークを基本としつつ、オフィスを週1回程度のチーム員とのリアルな定例の場として活用。環境としてはフリーアドレスかつ個室を基本とし、天井から降ろした「コクーンカプセル」で密を回避しながら仕事をすることができる。周囲の音漏れを最小限に抑える膜素材はテレワーク会議にも支障がないという。また、対面でのミーティングにおいても、正面での着席を避けられるハニカム構造のテーブルが密にならない環境を実現する。
コロナ禍により、会社への出勤頻度が毎日から週に1度程度になる、オフィスに集う理由が「業務遂行」から「部門間・チーム間のリアルなコミュニケーション」に移行するなど、オフィスに求められる機能は変化しつつある。両社は、そういったニューノーマルに対応するオフィスとして、今回のデジタルショールームを開設した。
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